東南アジアでダイビング

東南アジアのマニアックなダイビングポイントをタイ在住の管理人がお伝えします。



アポ島のダイビングサイト紹介~ラルガハン(Largahan)~

https://atmosphereresorts.com/wp-content/uploads/2016/04/Apo-island-reef.jpg 出典:https://atmosphereresorts.com/wp-content/uploads/2016/04/Apo-island-reef.jpg

アポ島でのダイビング

フィリピンのアポ島へはマニラを経由し、ドゥマゲッティまで行き、そこから船で向かうのが一般的です。島にもいくつかのダイビングショップがあるほか、ドゥマゲッティやリロアンのショップから遠征で行くことも可能です。

ポイントによって、ギンガメアジのトルネードなどのワイドから、珍しいウミウシやハゼといったマクロまで楽しめる貴重な海です。また、多くのポイントでサンゴの群生を見ることができ、美しい水中風景を堪能することができます。

アポ島周辺の海は海洋保護区に指定されており、グローブやカレントフックの使用禁止、着底も禁止です。

初心者でも潜ることができるポイントがほとんどですが、サンゴなどを蹴らないよう中性浮力をしっかり取るようにしましょう。

アポ島でのもう1つの楽しみは、ダイビング船に「営業」に来る「Tシャツ売りのおばちゃん」です。ランチタイムなど、ダイビング船が停泊しているところを見計らって、ビニール袋に大量のTシャツやパレオを詰め込んで乗り込んできます。デザインはダイバー好みのものが多く、生地もしっかりしたものが多いので、実用的な良いお土産になります。

このように魅力溢れるアポ島のおススメのダイビングサイトを、今回から数回にわたり紹介して行きたいと思います。

ラルガハン(Largahan)

アポ島の北西に位置するこのポイントは、ビギナーからコアなフォト派ダイバーまで幅広く楽しむことができます。とても穏やかなポイントで、中・上級者向けの「ココナッツポイント」でドリフトダイビングを行った際のエグジット場所にもなっています。

最大水深は18~20m、1ダイブの平均水深は14mほどです。

ここの魅力は、黒い火山性の砂によって分断されたハードコーラルの群生、深く切り込んだ岩礁、巨大な壁やソフトコーラルのガーデンなどユニークな水中風景です。また、火山活動によって真っ白な砂地にたくさんの泡が浮き出す様子を見ることができ、これもココならではの珍しい水中風景です。

この不思議な環境はマクロ生物にとって好ましい環境のようで、他のポイントでは見られない種類のウミウシやヒラムシ、カサゴが暮らしています。他には、カエルアンコウやハナヒゲウツボアカフチリュウグウウミウシをはじめとするマクロ生物を多く見ることができます。

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アカフチリュウグウウミウシ

独特の水中風景が広がり、生き物も多いため、水中写真を撮影するのに適したポイントですが、ここでは動画の撮影もおススメです。

希少価値の高いダイビングサイト

ラルガハンには沢山の貴重なマクロ生物やサンゴが群生しており、その貴重な水中環境を守るため、現地のショップではラルガハンを積極的に選ばないようにしているそうです。

環境保護のため将来的にCloseになる可能性もありますので、是非今のうちに潜っておきたいですね。